部品や製品の温度特性を測定する場合、温度と湿度の両方を制御可能な恒温槽(チャンバー)を使用するのが理想的ですが、通常それはとても高価です。ここでは、シリカゲルを使用して、湿度制御機能のない恒温槽でも水分や結露の影響なく温特測定する方法をお知らせします。
写真はありませんが、これは昔在籍していた研究所において実際に温度特性をコンピュータで自動測定する際に使用して、抜群の効果を得た方法です。勿論、私個人のオリジナルの発想です。何も対策しないで低温から高温・高温から低温と、温特を往復測定すると、結露の影響によって温特グラフはヒステリシスを持ってしまいます。しかし、このシリカゲルを使う方法ならヒステリシスはほぼ発生せず、往復のグラフが同じになります。
![]() | 例えば、こういう電子部品(フィルタなど)の温特を測定したいとします。両端に例えばsmaコネクタ・メスのジャックが出ているとます。 |
![]() | 室温で測定する場合はこのように、入力と出力をsmaコネクタでつなぎ、SGやスペアナ、またはネットワーク・アナライザにつなぎます。 |
![]() | ところで、別に大き目のアルミ・シャーシなどを用意して、そこにシリカゲルを沢山入れます。ケチらずに大量に入れることが成功の秘訣です。 |
![]() | 先ほどのケーブルがついたフィルタをそのままシリカゲルに完全に沈めます。ケーブルの曲がり部分も考えて、大きいシャーシと十分大量のシリカゲルを使ってください。あとはこれごと恒温槽に入れれば、結露を全く気にせずに測定ができます。昔の経験では、炭酸ガスボンベを使用して -20℃から+70℃まで24時間かけて往復測定しても、温特グラフのヒステリシスは皆無でした。 |
測定が終ったら、このページにあるような方法でシリカゲルの色が青に戻るように再生してください。再生すれば何度でも使えるので、シリカゲルを大量に使用しても大変経済的です。
この方法なら、高価な湿度制御恒温槽が買えなくても大丈夫。大企業や、予算がふんだんに使えるメジャーな部署を敵に回しても大丈夫!?
ちょっと手前味噌ですが・・・
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